2003年5月22日

各 位

会長 三木 繁光

東京都による新銀行創設構想について

本日、発表された東京都による新銀行創設構想は、中小企業への円滑な資金供給が主たる目的とのことである。私共、民間金融機関にとっても、中小企業融資は正に本業中の本業であり、中小企業の健全な資金需要には積極的に取り組んでいる。

現時点では、構想の具体的な内容が明らかになっていないので、構想そのものについてのコメントは差し控えたいが、一般論でいえば、公の機関が過半を出資して銀行を設立し、融資業務や決済業務を行うことには慎重であるべきと思う。民業圧迫に繋がりかねないという側面があると共に、万が一、新銀行に損失が発生した場合には、国民の負担に跳ね返ってくる懸念もなしとしない。

本構想に関しては、そうした点にも鑑み、検討内容を注視して参りたい。