全銀システムの歩み「全銀システムによる内国為替取扱高の推移」 [17 KB]
ニュース&トピックス
2003年11月16日
各 位
社団法人 東京銀行協会
全国銀行データ通信センター
「第5次全国銀行データ通信システムの稼働」について
第5次全国銀行データ通信システムが、平成15年11月17日(月)から稼働いたしました。
全国銀行データ通信システム(「全銀システム」)は、内国為替業務を営む金融機関をオンラインで接続し、金融機関相互間における為替通知の授受および資金決済額の算出をコンピュータシステムによって行う世界にも例をみない一大ネットワークシステムとして、昭和48年4月に発足して以来、これまで30年間にわたり金融機関の内国為替業務の発展に貢献するとともに、金融機関相互間の集中決済システムに関して先導的役割を果してきております。
全銀システムは、発足後、取扱データ量の増加および加盟金融機関数の増加等に対応するため、第2次、第3次、第4次とシステムのレベルアップを行ってきましたが、平成7年から稼働している現在の第4次全銀システムのシステムライフが平成15年11月に到来するため、平成11年度から第5次全銀システムの検討に着手し、5年にわたる検討と試験を経て、このたび稼働いたしました。
第5次全銀システムでは、処理能力のレベルアップを図るとともに、従来の東京・大阪2センター方式に加え、データの暗号化、情報系システムによる還元資料の電子化等、システムの安全性・信頼性の確保や情報セキュリティー対策に更に万全を期しています。また、仕向超過額管理制度等、決済リスク対策にも十分配意したシステムとなっています。
なお、全銀システムの現在の加盟金融機関数は、1,679行、37,246店舗となっており、我が国の民間金融機関のほとんど全てが加盟しています。また、平成14年度の取扱高は、件数が12億5,000万件(1日平均510万件)、金額が2,193兆円(1日平均8兆9千億円)となっています。
以上
【本件照会先】社団法人東京銀行協会 全国銀行データ通信センター 戝津、松本
第5次全銀システムの概要と第4次全銀システムとの主な相違点
項目 | 第5次全銀システム | 第4次全銀システム |
---|---|---|
1.センター構成 | 東京・大阪2センター | 同左 |
2.センター設備 | マルチホスト構成 | 同左 |
3.通信回線 | フレームリレー回線+ISDN回線(バックアップ回線) | 自営パケット交換網(独自のネットワーク) |
4.暗号化 | 通信の暗号化 | - |
5.処理能力 | 244 | 1時間あたり:340万件 1日あたり:1,350万件 |
6.通信時間 (1)テレ為替 (2)MTデータ伝送 | 通信の暗号化 | 同左 同左 |
7.情報系システム | 還元資料等の電子化 運用時間 8:00~20:00 | - |