2004年2月23日

各 位

全国銀行協会

東京都「新銀行構想」に関する私どもの考え方について

東京都の「新銀行構想」は、昨年5月に東京都知事から発表された後、来年4月以降の開業を目途として準備が進められております。

地方公共団体が主体となった銀行の設立は、「官から民へ」「民間でできることは民間に任せる」という構造改革の大きな流れに逆行しかねず、看過し得ない問題であると認識しております。昨年5月と11月には会長コメントを公表し、「新銀行構想」の問題点を指摘するとともに、重ねて慎重な対応を求めて参りましたが、明後日から開催される東京都議会定例会において、新銀行に対する出資(1,000億円)を盛り込んだ来年度予算案が審議される予定となっております。

こうした状況を踏まえ、本構想に対する当協会としての基本的な考え方を別紙のとおり取りまとめました。

私どもの主張のポイントは、中小企業向け貸出をはじめ既に民間金融機関が積極的に対応している分野に、 1,000億円もの税金を投入して新銀行を設立し、参入する意義はなく、また、国民経済的にも大きな問題を孕んでいることから「新銀行構想」は抜本的に見直すべきである、というものです。

是非ともご覧頂き、私どもの主張にご理解を頂きますようよろしくお願い申しあげます。

【本件照会先:企画部 渡辺、三橋 TEL03-5252-3703】

別添資料:東京都「新銀行構想」に関する私どもの考え方について