2005年11月22日

全国銀行協会

申し合わせ

年末に向けた金融の円滑化について

わが国経済は、原油価格高騰の影響等の留意すべき点はあるものの、企業収益の改善や設備投資の増加などから緩やかな回復基調にあり、先行きについても、国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見込まれている。その一方、今回の景気回復局面では、中小企業や地域経済の回復の遅れも指摘されている。

このような状況のもと、政府、日本銀行および民間企業等が一体となり、中小企業や地域経済の活性化等に向けた様々な取組みが講じられており、私ども民間金融機関は、企業の前向きな動きに制約を課すことのないよう、企業の資金需要に円滑に応えていくことが期待されている。

これまでも私ども民間金融機関は、金融の円滑化に向け、工夫を凝らし様々な方策を講じてきたところであるが、とりわけ、これから年末に向けた約1ヶ月間は、企業の資金需要が高まることを背景に企業金融が逼迫しやすくなる時期である。こうした局面において、健全な企業の資金需要に真摯に対応していくことは、私ども民間金融機関の責務と考える。

この重要な時期にあたり、私ども民間金融機関は、健全な取引先の資金需要に前向きに対応し、年末に向けた金融の円滑化に全力をあげて取り組むことを申し合わせる。