2006年11月21日

各 位

全国銀行協会

温暖化対策等に係る数値目標の設定について

全国銀行協会(会長:畔柳信雄 三菱東京UFJ銀行頭取)では、平成13年9月に決定した「銀行業界の環境問題に関する行動計画」にもとづき、これまで環境問題に取り組んできました。
今般、CSRの一環としてさらに積極的に環境問題に取り組んでいくこととし、下記のとおり温暖化対策および循環型社会形成(廃棄物対策)に関する数値目標を設定することとしました。
なお、電力および紙について数値目標を定めたのは、銀行業という業務の性格上、特にこうした資源を消費する業界であるとの認識によるものです。

  1. 温暖化対策
    2010年度(平成22年度)における電力使用量(本部・本店・システム・事務センター)を2000年度(平成12年度)比12%減とする。
  2. 循環型社会形成(廃棄物対策)
    1. 2010年度(平成22年度)における再生紙購入率(本部・本店・システム・事務センター)を70%以上とする。
    2. 2010年度(平成22年度)における紙の再利用率(本部・本店・システム・事務センター)を85%以上とする。
【本件照会先】
コンプライアンス室 荒井、西村
Tel.03-5252-4320、3775

(参考)

【電力使用量】
  • 22年度は13億8,378万kwh(12年度実績の12%減)以下とする。
【コンピュータ・OA用紙、コピー用紙における再生紙の購入割合】
【紙の再利用率】

(平成13年9月全国銀行協会理事会決定)

銀行業界の環境問題に関する行動計画
  1. 環境問題に対する認識
    自然環境の維持および改善に努めることは、企業市民としての社会的責任であり、環境への負荷の軽減に努力することは資源を消費する企業としての責務であると認識している。
    銀行業界としては、引続き、環境問題の重要性に対する認識を共有し、地球温暖化対策や循環型社会の構築へ向けた取組みを行い、社会の持続可能な発展の実現に向けて努力する。
    全銀協としては、平成7年以降、会員銀行を対象とする講演会を開催し、環境問題に対する認識を深めているところである。今後は、これに加え、アンケート調査を通じて、継続的に会員銀行の取組み状況に関する実態把握に努めるとともに情報還元を行い、会員銀行の環境問題への取組みを積極的に支援する。
  2. 具体的な行動計画
    1. 資源の効率的利用
      銀行業は、業務の性格上、特に紙、電力を中心に資源を消費する業界であることから省資源・省エネルギー対策の推進に努める。紙資源については、例えば、今後もペーパーレス化等を進めることにより、その使用量の削減を図る。電力についても省エネルギー化を図ることにより、同様にその使用量を削減し、CO2の排出削減に寄与するよう努力する。
    2. 循環型社会の構築への取組み
      環境への負荷の軽減を目指し、リサイクルの推進に努める。
      具体的には、紙資源については、例えば行内用の便箋、メモ用紙、名刺、コピー用紙等に再生紙の利用を積極的に進めるとともに、使用済みの紙についても、分別回収の実施により紙資源の再利用の一層の促進に寄与するよう努力する。
      また、その他廃棄物についても、例えば、引続き分別回収の徹底を図ることにより資源の再利用に努める。
    3. 教育・啓発
      環境問題に対する認識の向上のための社内教育に、一層取り組む。
      また、全銀協としても、会員銀行向けに引続き環境問題に関する講演会を実施することにより、会員銀行における環境問題への認識の向上に努めるものとする。
    4. 社会貢献活動
      地域社会における環境保全に対応する社会貢献活動への参加に一層努めるとともに、そのための組織的な支援体制の整備をさらに進める。
    5. お客様の環境意識の高まりに対応した業務展開
      環境面に着目した金融商品の開発・提供等、お客様の環境意識の高まりに対応した業務展開に努める。
    6. お客様への環境情報の提供
      環境に関する情報を企業間で仲介することにより、環境技術の実用化に資するよう努力する。
      また、お客様へ環境問題に関する国内外の情報等を紹介することにより、お客様の環境問題に対する認識の向上に資するよう努める。