2009年7月22日

各 位

全国銀行協会

高校生向け教材『ライフステージで学ぶ銀行』の作成・配布について

 全国銀行協会は、今般、高校生を対象に銀行の機能と役割等を理解してもらうための教材を改訂し、「ライフステージで学ぶ銀行~やさしい銀行のはなし~」(A4判28頁)を作成いたしました。
 本教材は、新学習指導要領において、より豊かな生活を設計していくために「金融リテラシー」を育むことが目指されている流れを受けて、身近な生活の中で利用される金融機関である銀行を通し、高校生が、金融・経済の仕組みや消費生活の留意点、長期的な生活設計の重要性などを学べる構成にしています。
 全国の高等学校に無償で配布するとともに(学校・個人等以外には有償頒布)、本年度、当協会が全国各地で実施する予定の中学校・高等学校教育関係者向け『金融経済教育セミナー』などを通じて普及に努めて参ります。

 

本教材の主な特徴

  1. 銀行とのつきあい方をライフステージごとに展開
    銀行の多様な業務や社会的な役割を生徒が自分に引き付けて理解できるよう、今後の人生(高校生である現在から老後まで)を5つのライフステージに分け、各ステージごとの銀行とのつきあい方や関わり方を紹介する構成にしている。
     
  2. 金融・経済の仕組みから消費生活における留意点まで幅広い内容を網羅
    日本国内の経済循環のなかで果たす銀行の役割・機能といったマクロ的な内容(間接金融、信用創造、支払手段としての手形・小切手など)から、個人が消費者として生活していくなかで関わる銀行業務のミクロ的な内容(銀行の窓口業務、住宅ローンの仕組み、リスク商品の注意点、ネットバンキング関連犯罪、多重債務問題など)まで、幅広い情報をコンパクトにまとめた内容になっている。
     
  3. ライフプランシート等を使った主体的な取組み機会の提供
    章ごとにワークシートを設けるとともに、巻末に自分の将来をイメージして記入する「ライフプランシート」を用意し、生徒が主体的に取り組みながら、各章のポイントや長期的な視野に立った経済計画の重要性について学べるつくりになっている。
     
  4. 指導者向けサポートツールの充実
    現場での使いやすさを最重要ポイントの一つと位置づけ、現役の高等学校教員の意見を十分反映させた内容・構成にするとともに、各教科の特性に応じて無理なくすぐに活用できるように、各教科の教員が書き下ろした指導案(計6編+その他の展開例)や、授業展開を容易にするパワーポイント資料を提供している。

 

制作協力者

  • 公民科(現代社会、政治・経済) 東京都立西高等学校 教諭 新井明
  • 家庭科 東京都立忍岡高等学校 主幹 石橋和子
  • 商業科 千葉県立一宮商業高等学校 教諭 西川徳郎

【本件照会先】
企画部広報室 渡邉/小山 Tel.03-5252-3752

  • パンフレットのご紹介 『ライフステージで学ぶ銀行~やさしい銀行のはなし~』
  • 指導者向けサポートツール