2019年7月16日

各 位

一般社団法人全国銀行協会

「ブロックチェーン連携プラットフォーム」において実施された実証実験の結果について

 全国銀行協会が設置した「ブロックチェーン連携プラットフォーム」において、富山第一銀行が主催者となって、2018年11月1日から2019年6月30日まで実証実験が実施されました。
 当該実証実験の概要・結果については、以下のとおりとなっておりますのでご参照ください。

 

1.実証実験の名称 小さな経済圏を生み出すため、地域通貨の可用性と顧客の利便性向上に向けた実証実験
2.実証実験の実施期間 2018年11月1日~2019年6月30日
3.実証実験参加銀行等 富山第一銀行
インテック
4.実証実験概要 現在キャッシュレスの仕組みが乱立している一方で、現金の煩雑さは金融機関・利用者・サービス提供者共通の問題意識である。今回、「前払い式決済手段」及びブロックチェーン技術を用いた地域通貨(電子式)の可用性について検討を行った。実験では、㈱富山第一銀行と㈱インテックが共同で開発したスマートフォンアプリ「First-B Pay」を用いたQRコード決済による、商品購入や個人間送金等を実施。富山第一銀行内をフィールドとして社内通貨(電子式)を用いたPoCを行い、事務フローやブロックチェーン技術の本格的な実装を想定した課題の洗い出しを行った。実験では、システムの性能やセキュリティ等の非機能要件と、スマートフォンアプリのUIの検討やブロックチェーン上のデータを有効活用できるか等の機能要件について検討を実施した。
5.実証実験結果 非機能要件について、ブロックチェーンの特色としてデータの正確性(改ざん不可能性等)が担保されたことや、取引時間の短縮に効果があったことが確認できた他、よりシステムの性能を高める為の方法等を洗い出した。機能要件については、スマートフォンアプリのUIの利便性や、ブロックチェーン上のデータの有効活用について一定の成果を得たうえで、より利便性を高めるUI等について検討を行った。また、社内通貨の導入後、銀行内の売店の売上が増加する等の効果も得られた。

【照会先】
一般社団法人全国銀行協会 事務・決済システム部
Tel.03-6262-6679