2021年11月19日

各 位

一般社団法人全国銀行協会

中小企業金融等への取組みに関する申し合わせについて

 一般社団法人全国銀行協会(会長:髙島誠 三井住友銀行頭取)は、理事会において、中小企業等の資金需要に柔軟かつ積極的に対応し、中小企業金融等の取組みに全力をあげるよう、以下のとおり申し合わせを行いましたので、ご連絡申しあげます。

 

中小企業金融等への取組みについて


 世界的な新型コロナウイルス感染症の影響長期化、デルタ株の流行を背景とした第5波における感染拡大等を踏まえると、新型コロナウイルス感染症の帰趨は依然として不透明であるが、ワクチン接種の進展等により、社会・経済活動の正常化に向けた道筋は確実に視野に入りつつある。
 このような中、政府は、「成長戦略実行計画」等にもとづき、中小企業の事業継続の支援に万全を期すとともに、積極的に事業再構築に取り組む中小企業を支援するため、事業再構築補助金をはじめとする様々な支援を着実に実行している。
 銀行界は、取引先企業の真の経営課題やニーズを的確に把握し、ウィズコロナ/ポストコロナ時代に対応するための事業転換に関するアドバイス、ビジネスマッチング、あるいはM&Aや事業承継の提案といった経営課題の解決に資するコンサルティング機能の発揮が求められている。
 また、ニーズに応じたきめ細やかな支援等を通じて、金融面からわが国経済をしっかりと下支えし、社会・経済活動の正常化に向け貢献していくことが期待されている。
 とりわけ年末に向けては、企業等の資金需要が高まることに伴い、企業金融が逼迫しやすくなる時期である。私ども銀行界は、企業の持続的な成長ならびに地域経済の発展に一層貢献していくべく、メイン・非メイン先の別等にかかわらず、中小企業等に対し、能動的な本業支援を含む金融仲介機能の発揮に全力をあげて取り組むことを申し合わせる。