自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）フォーラムへの参画について

　一般社団法人全国銀行協会（会長：半沢淳一　三菱UFJ銀行頭取）は、今般、自然関連財務情報開示タスクフォース（Taskforce on Nature-related Financial Disclosures：TNFD）フォーラムに参画しました。

　TNFDは、気候関連財務情報開示タスクフォース（Task Force on Climate-related Financial Disclosures：TCFD）に続く枠組みとして、2019年世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）で着想され、2021年6月に設立された国際的なイニシアティブであり、自然関連のリスクと機会に関する管理と開示に関するフレームワークの開発を通じて、世界の金融の流れを自然にとってマイナスな結果からプラスな結果へとシフトさせるようサポートすることを目的としています。2023年9月の最終提言に向けてTNFDフレームワークの開発が進められており、今後、TCFDと同様に、企業活動に関する開示の枠組みとして活用されていくことが想定されます。

　TNFDフォーラムは、TNFDの検討をサポートするステークホルダー組織であり、現在までに全世界で800を超える企業・団体が参画しています。

　また、自然資本／生物多様性の問題については、現在、カナダ・モントリオールで開催されている国連生物多様性条約第15回締約国会議（COP15）第2部において、次期世界目標となる「ポスト2020生物多様性枠組」が決定される見込みであり、今後、国内外において議論がさらに活発化することが想定されます。

　当協会は、これまでTNFDフレームワークのベータ版に対して意見を提出するなどの取組みを行って参りましたが、TNFDフォーラムへの参画を通じて、TNFDにおける議論の動向をより機動的にフォローして参ります。

【本件照会先】
一般社団法人全国銀行協会　企画部サステナビリティ推進室
Tel.03-6267-7531​​​​​​