2022年12月29日

一般社団法人全国銀行協会

外国為替円決済制度におけるSWIFT電文のISO20022移行に係る対応について

 海外の企業や個人が日本国内へ円資金の送金を依頼した場合や、銀行間で外国為替の売買を行った場合において、銀行間の円資金の決済を集中的に行うため、一般社団法人全国銀行協会は、外国為替円決済制度を運営しております。

 同制度においては、ISO20022 Version3に準拠した日本銀行金融ネットワークシステム(以下「日銀ネット」という。)を使用し、送金依頼等に係る電文の送受信等を行っております。一方、海外の企業や個人から日本国内への円資金の送金依頼等に際し、多くの金融機関がSWIFTを利用しており、SWIFTの電文フォーマットは、主に固定長形式のMT(Message Type)を使用しております。

 このため、外国為替円決済制度においては、下図の一例のように、SWIFT(MT)を利用して送信された送金依頼等を日銀ネットに転記、送受信をすることにより各種処理を行っております。

 こうした中、SWIFTの電文フォーマットについて、現行のMTに加え、2023年3月20日からXML(Extensible Markup Language)形式のISO 20022 Version8の利用を開始する旨の方針をSWIFTが公表しております。

 このような状況を踏まえ、2023年3月20日以降、外国為替円決済制度においてはISO 20022 Version8のSWIFT電文を、ISO20022 Version3の日銀ネットに転記し、送受信等の各種対応を行うことといたしましたので、お知らせ申しあげます。