2025年6月19日

各 位

一般社団法人全国銀行協会

「新株予約権付融資に関する検討会」の設置について

 今般、当協会は、「新株予約権付融資に関する検討会」を下記のとおり設置しましたので、お知らせいたします。

 


 

  1. 背景・目的
     わが国においては、「スタートアップ育成5か年計画」(2022年11月)等にもとづき、スタートアップの起業加速と、オープンイノベーションの促進等を通じて、スタートアップを生み育てるエコシステムの創出に向けて各種取組みが進められている。
     こうした中、銀行界も、わが国のデットプレイヤーの中核として、スタートアップの創出・育成に貢献することが求められている。当協会においても、本年(2025年)2月に、スタートアップ融資実務の基礎的な整理を取りまとめた「スタートアップ融資実務ハンドブック」を作成するなど、会員行における資金供給強化を後押しする取組みを進めている。
     かかる中、今後、より多くの金融機関がスタートアップへの資金供給を強化していくうえで、新株予約権付融資への期待が高まっている一方、新株予約権付融資は、利息制限法や出資法上の利息該当性に係る課題が指摘されており、普及・拡大を加速させるための足かせとなっており、銀行界として課題解決に向けた対応が望まれている。
     以上の状況に鑑み、新株予約権付融資の普及に向けた法務面の課題解決に向けた検討を行う場として、「新株予約権付融資に関する検討会」を設置する。
  2. 構成員
    (委員)
      有識者(法律、会計)、銀行関係者、デットファンドを営む事業者、スタートアップ企業
    (オブザーバー)
      金融庁、法務省
    (事務局)
      全国銀行協会
  3. その他
     本検討会の資料および議事要旨は、原則非公表とする。なお、検討の結果を成果物として取りまとめ、年度末に公表する。