2025年10月14日

一般社団法人全国銀行協会

外国為替円決済制度におけるISO20022電文のバージョン8への改訂について

 海外の企業や個人が日本国内へ円資金の送金を依頼した場合や、銀行間で外国為替の売買を行った場合において、銀行間の円資金の決済を集中的に行うため、一般社団法人全国銀行協会は、外国為替円決済制度を運営しております。

 外国為替円決済制度においては、ISO20022電文のバージョン3に準拠した日本銀行金融ネットワークシステム(以下「日銀ネット」という。)を使用し、送金依頼等に係る電文の送受信等を行っております。一方、海外の企業や個人から日本国内への円資金の送金依頼等に際し、多くの金融機関が国際銀行間通信協会(Swift)を利用しており、Swiftの電文フォーマットは、固定長形式のMT(Message Type)電文および、XML(Extensible Markup Language)形式のISO20022電文のバージョン8を利用しております。

 外国為替円決済制度においては、上記のようなSwiftを利用して送信された送金依頼等を日銀ネットの電文に転記、送受信をすることにより各種処理を行っております。

 こうした中、Swiftの電文フォーマットについて、2025年11月22日にMT電文の利用を廃止する予定である旨、Swiftが公表しました。

 このような状況を踏まえ、外国為替円決済制度においては、2025年11月25日にISO20022電文のバージョンを、現行のバージョン3からバージョン8に改訂(注1)することを予定しておりますので、お知らせ申しあげます(注2)。
 

(注1)
2025年2月28日付の日本銀行リリース「日銀ネットで利用する ISO20022 電文のバージョン改訂の実施予定日について」参照。
(注2)
最終的には、日銀ネットや各金融機関のシステム対応の状況等を踏まえてISO20022電文のバージョン改訂を実施。