全国銀行 預金・貸出金速報

I 預金(実質預金)の動向

全国銀行の実質預金は、前月末比1兆3,289億円、0.2%増、前年同月末比では、14兆2,471億円、2.6%増となった。前年同月末比増加は、44か月連続である。

また、債券純発行高は、前月末比1,295億円、5.3%減、前年同月末比では、1兆7,709億円、43.5%減であった。

各業態における5月中の主な動向は次のとおりである。

  1. 都市銀行
     都市銀行は、前月末比1兆5,376億円、0.6%増、前年同月末比では、9兆5,471億円、3.8%増となった。
  2. 地方銀行
     地方銀行は、前月末比3,479億円、0.2%増、前年同月末比では、5兆1,235億円、2.5%増となった。
  3. 地方銀行II
     地方銀行Ⅱは、前月末比1,458億円、0.3%減、前年同月末比では、1兆1,277億円、2.0%増となった。
  4. 信託銀行
     信託銀行は、前月末比1,440億円、0.4%減、前年同月末比では、7,955億円、2.3%減となった。

 II 貸出金の動向

全国銀行の貸出金は、前月末比1兆6,974億円、0.4%減、前年同月末比では、13兆1,393億円、3.1%減であった。前年同月末比減少は、7か月連続である。

各業態における5月中の主な動向は次のとおりである。

  1. 都市銀行
     都市銀行は、前月末比1兆1,350億円、0.6%減、前年同月末比では、11兆6,859億円、6.1%減となった。
  2. 地方銀行
     地方銀行は、前月末比1,243億円、0.1%減、前年同月末比では、5,077億円、0.3%減となった。
  3. 地方銀行II
     地方銀行Ⅱは、前月末比789億円、0.2%減、前年同月末比では、1,114億円、0.3%増となった。
  4. 信託銀行
     信託銀行は、前月末比646億円、0.2%減、前年同月末比では、5,567億円、1.7%減となった。
〔参考〕
 全国銀行の5月末総貸出残高(ユーロ円インパ等を含む)は、417兆807億円であるが、債権流動化額等の特殊要因を調整した後の残高は、417兆407億円、前年同月末比13兆1,893億円、3.1%減となった。
 なお、各業態の調整後残高等については計数表を参照。
〔注〕全国銀行とは、都市銀行(6行:みずほ・三菱東京UFJ・三井住友・りそな・みずほコーポレート・埼玉りそな)、地方銀行(63行)、地方銀行Ⅱ(第二地方銀行協会加盟の地方銀行42行)、信託銀行(6行:三菱UFJ信託・みずほ信託・中央三井信託・住友信託・野村信託・中央三井アセット信託)、新生銀行、あおぞら銀行の119行である。

照会先

本件に関する照会先:金融調査部 天野、昆 Tel.03-5252-3778

次回(平成22年6月末)の発表日:平成22年7月7日(水)予定