2024年1月31日

「貸出債権市場取引動向」調査の実施について

 一般社団法人全国銀行協会は、日本銀行から標記調査を引き継ぎ、2008年7月公表分(2008年4-6月期対象)から、集計・公表しています(「貸出債権市場取引動向」調査の全国銀行協会への移管について)。
 本統計は、シンジケート・ローン市場および貸出債権の売買市場における取引状況の把握を目的とし、市場参加者の皆様のご協力を得て作成しています。

 

【本件照会先】
パブリック・リレーション部統計G TEL:03-6267-7545

1.調査の概要

(1)内容

 本統計では、以下の項目について、計数を収集・集計しています。なお、用語の定義等は、「各計数の定義等」をご参照ください。

1.シンジケート・ローン組成実績(組成件数、組成金額、期末残高)
・タームローン(株式上場・公開企業、非公開企業別)
・コミットメントライン(株式上場・公開企業、非公開企業別)
2.貸出債権の流動化実績(件数、金額)
○正常債権
・指名債権譲渡(金融機関向け・SPC向け売却別)
・信託方式
・ローン・パーティシペーション
○不良債権
・指名債権譲渡
・信託方式
・ローン・パーティシペーション

(2)頻度

 本調査は、四半期(1~3月、4~6月、7~9月、10~12月)毎の計数を各期末月の翌月に収集・集計のうえ、公表します。

(3)対象先金融機関

 全国銀行110行(都市銀行、信託銀行、地方銀行、地方銀行II、SBI新生銀行、あおぞら銀行(2023年12月29日現在))。

2.公表方法

(1)公表時期

 各期末月の翌月(1、4、7、10月)の月末日に公表します。

(2)公表媒体

 調査結果は、当協会のウェブサイトに掲載します。

各計数の定義等

対象金融機関

 全国銀行110行(都市銀行、信託銀行、地方銀行、地方銀行II、SBI新生銀行、あおぞら銀行(2023年12月29日現在))。

シンジケート・ローン組成実績

  • 国内で組成されたシンジケート・ローン。
  • 国内店勘定(円貨+外貨)の居住者向け。
  • 法人向け。
  • 2019年10~12月分までについて、不良債権は「金融検査マニュアル」における要管理先以下の債務者に対する債権。
  • 2019年12月に金融検査マニュアルが廃止されたことに伴い、2020年1~3月分以降、正常債権と不良債権の区分は、各金融機関の報告にもとづく。
  • コミットメントラインとは、借手企業と銀行とが、あらかじめ合意した期間・融資限度額の範囲内で、借手企業の要請にもとづき銀行が貸出を行うことを法的に約束する契約。
  • タームローン(一般的な貸出)は、コミットメントライン以外のものを計上。

貸出債権の流動化実績

  • 国内店勘定(円貨+外貨)の居住者向け貸出。
  • 法人向け貸出。
  • 整理回収機構および産業再生機構(2007年3月解散)への譲渡等も含む。
  • 金額は、額面(償却前の債権金額)ベース。
  • 信託方式とは、金融機関が貸付債権を信託することにより、貸付債権を流動化するもの。
  • ローン・パーティシペーションとは、金融機関の貸付債権について、その債権・債務関係を移転させずに、貸付債権の経済的利益とリスクを移転するもの。
  • SPC(Special Purpose Company)とは、資産流動化のためにのみ設立される法人のこと。なお、本統計では信託経由でSPCに債権譲渡した場合は、信託方式に計上。

以上