(別紙1)インターネット・バンキングにおけるセキュリティ対策事例 [141 KB]
ニュース&トピックス
2016年6月14日
一般社団法人全国銀行協会
インターネット・バンキングにおける預金等の不正な払戻しについて
一般社団法人全国銀行協会(会長:國部 毅 三井住友銀行頭取)は、お客さまに安心してインターネット・バンキングをご利用いただくため、そのセキュリティ対策に関し、固定式のID・パスワードのみに頼らない認証方法の導入を図ることを目的とした申し合わせ(平成24年1月19日)や、さらなるセキュリティ対策の強化等を目的とした申し合わせ(平成25年11月14日)を行うなどして、不正な払戻し被害の拡大抑止に努めています。
しかしながら、警察当局の発表によりますと、昨年(平成27年)中のインターネット・バンキングにおける不正な払戻し被害は、件数ベースでは前年比で減少したものの、被害金額ベースでは過去最悪を記録したとされています。また、被害にあった口座名義人の多くが、金融機関の提供するセキュリティ対策を未実施であり、特に個人のお客さまについては、少なくとも75%にのぼるとされています(平成28年3月3日付警察庁公表広報資料)。
そこで、当協会の会員銀行は、近時発生している犯罪手口に鑑みれば、別紙1の「1.」に記載したセキュリティ対策事例を複数組み合わせて講じていくことが必要であるとの認識にたち、引き続きインターネット・バンキングにおけるセキュリティ対策の強化・高度化の取り組みを進めてまいります。
お客さまにおかれましても、インターネット・バンキングにおける不正な払戻し被害を防止するため、お取引先の銀行が導入し、または推奨しているセキュリティ対策を積極的にご利用いただくとともに、別紙1の「2.」に記載した事項を実施いただきますよう、ご協力をお願い申しあげます。
なお、個人のお客さまについて、インターネット・バンキングにおける預金等の不正な払戻しが発生した場合には、銀行無過失の場合でもお客さまに過失がないときは「原則補償」、お客さまに過失あり・重過失の場合には「個別対応」する旨の申し合わせ(平成20年2月19日「『預金等の不正な払戻しへの対応』について」)を行っておりますので、ご参照ください。また、この「個別対応」に当たり、補償減額または補償せずの取扱いとなりうる事例について別紙2のとおりまとめましたので、お客さまにもご参考としていただきたく公表いたします。