気候変動問題への銀行界の取組みについて-産業界と一体となった脱炭素化の実現に向けて- [3 MB]
(※2024年3月25日更新)
2022年6月27日
各 位
一般社団法人全国銀行協会
2020年10月の政府による2050年カーボンニュートラル(以下「CN」という。)宣言や、2021年4月の2030年度における温室効果ガス(以下「GHG」という。)の排出量を2013年度比46%削減するという野心的な目標の表明を踏まえ、現在、わが国では官民を挙げて、CNの実現に向けたさまざまな取組みが進められています。
こうしたなか、わが国銀行界においても、自らのGHGの排出削減に取り組むとともに、社会経済全体のCNへの移行を、金融面からしっかりと支えていくことが喫緊かつ重要な課題と認識しております。これを踏まえ、全銀協では、2021年12月に「カーボンニュートラルの実現に向けた全銀協イニシアティブ」を策定するとともに、産業界・関係省庁とも連携し、産・官・金一体となって、2050年CN/ネットゼロの実現に貢献するために取り組んでいます。
一方、気候変動に関連する影響は産業や地域ごとの特性等により異なり、個々の企業や地域の脱炭素化への道筋は必ずしも一様ではありません。銀行をはじめ金融機関にとって、今後、顧客企業との対話(エンゲージメント)等を通じて、気候変動に関連する変化が顧客企業にもたらすリスクおよび機会をさまざまな視点から把握・分析し、顧客企業が置かれている状況に関する共通認識を醸成していくことが重要となっています。
こうした観点から、全銀協は、顧客企業と銀行の円滑な対話(エンゲージメント)に資する環境を整備することを目的に、今般、別添のとおり、資料「気候変動問題への銀行界の取組みについて-産業界と一体となった脱炭素化の実現に向けて-」を取りまとめました。本資料では、金融機関を取り巻く状況や銀行界の気候変動問題への取組みのほか、顧客企業の方々が気候変動対応の取組みを進めるに当たり、参考となる対応やガイダンス等を整理し、紹介しています。
顧客企業の皆さまにおかれては、本資料を今後の対応の参考にしていただくとともに、銀行をはじめ金融機関との対話(エンゲージメント)等にご協力いただけますと幸いです。
【本件照会先】
一般社団法人全国銀行協会 企画部サステナビリティ推進室
Tel.03-6267-7531