多重債務問題への対応

 複数業者からお金を借り、返済が困難になることを多重債務といいます。全銀協は、カウンセリングサービスの実施、多重債務防止啓発活動などを通じて、銀行界として多重債務問題の解決を推進しています。

カウンセリングサービス

 全国銀行協会相談室は、住宅ローンやカードローン等の返済にお困りの個人のお客さまを対象とした「カウンセリングサービス」を実施しています。また、(公財)日本クレジットカウンセリング協会の運営費を支援する等、カウンセリングサービス事業の推進に努めています。

多重債務防止啓発活動

 全銀協は、ポスター、各種メディア広告、ウェブサイトなどさまざまな媒体を通じて、広く一般の方にローン・クレジットカードの無理のない計画的な利用、借り過ぎや使い過ぎがないよう注意を呼びかける多重債務防止啓発活動を行っています。

全国銀行個人信用情報センター

 全銀協は、金融機関等の個人向けローンやクレジットカード等に対する申込みの迅速な審査と、適正与信を図るため、「全国銀行個人信用情報センター」を設置しています。

 センターの会員は、銀行等の金融機関、クレジットカード会社、保証会社等です。

 センターは、会員が登録する個人信用情報を蓄積し、会員からの照会に対してこの個人信用情報を提供しています。また、(株)シー・アイ・シーおよび(株)日本信用情報機構と延滞等の事故情報の相互交流を実施し、多重債務防止に役立てています。

 会員がセンターに情報を登録・利用する場合には、お客さまの同意を得ることとしています。また、登録された情報は、ご本人に対して開示しています(有料)。

登録情報
本人特定のための情報氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先等
取引情報ローン等の借入金額、借入日、最終返済日等の契約の内容およびその返済状況(延滞、代位弁済、完済等の事実を含む)
照会記録情報会員がセンターを利用した日およびローン等の契約またはその申込みの内容等
不渡情報手形交換所の第1回目不渡、取引停止処分
官報情報破産手続や民事再生の開始決定等
本人申告情報本人確認資料の紛失・盗難等の本人からの申告内容