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2016年3月18日

日本銀行、日銀ネットの有効活用に向けた協議会の「今後の検討体制」および「新規メンバーの追加公募」等を公表

日本銀行は、3月18日、日銀ネットの有効活用に向けた協議会(以下「協議会」という。)の「今後の検討体制」および「新規メンバーの追加公募」等を公表した。
 日銀ネットの稼動時間は、2013年8月以降続けられてきた日銀ネットの有効活用に関する協議会の議論等を踏まえ、2月15日に19時から21時まで拡大された(フェーズⅠ)。
 今般公表された内容は、フェーズⅠでの取引活性化、さらなる稼動時間拡大(フェーズⅡ)を含めた日銀ネットの有効活用方法について具体的な議論をしていくため、3つのワーキング・グループ(WG)を新設(従前の2つの「打ち合わせ」を発展改組)し、新規メンバーを追加公募するとされている。
 新設される3つのWGおよび各WGにおいて当面想定されるテーマは以下のとおり。

(1)円とJGBのグローバルな有効活用WG

  • 日本国債(JGB)のグローバルな担保利用の拡充、外貨調達手段の拡充(JGBを担保としたクロスカレンシー・レポ等)、日本円の移動を伴ったグローバルなJGB振替の拡充について、フェーズⅠでの取引活性化およびフェーズⅡに向けた議論を行う。
  • フェーズⅡに向けた、事後処理態勢面・システム面の課題や対応案等について議論を行う。 

 (2)円建て顧客送金・銀行間送金WG

  • 円建て顧客送金および銀行間送金に関し、フェーズⅠでの取引活性化およびフェーズⅡに向けた議論を行う。「円とJGBのグローバルな有効活用WG」と重複するテーマについては、同WGで議論する。

(3)クロスボーダー決済インフラWG

  • 「円とJGB のグローバルな有効活用WG」でのJGB を担保としたクロスカレンシー・レポにかかる検討内容も踏まえ、中央銀行等の決済インフラを接続する場合の論点等について議論を行う。

(関係資料はwww.boj.or.jpから入手可能)