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2016年4月 6日

バーゼル銀行監督委員会(BCBS)、市中協議文書「バーゼルIIIレバレッジ比率の枠組みの見直し」を公表

 バーゼル銀行監督委員会(BCBS)は、4月6日、市中協議文書「バーゼルIIIレバレッジ比率の枠組みの見直し」(原題:Revisions to the BaselIII leverage ratio framework)(以下「市中協議文書」という。)を公表し、7月6日を期限としてパブリックコメントに付した。
 BCBSは、2014 年1月、「バーゼルIII:レバレッジ比率の枠組みと開示要件」(原題:BaselIII leverage ratio framework and disclosure requirements)を公表し、2015年1月からリスクベースの自己資本比率に対する補完的指標であるレバレッジ比率およびその構成要素の開示を求めるとともに、2018年1月からの第1の柱としての実施に向け、2016年中にレバレッジ比率のデザイン(分子や分母の定義)や水準について最終的な調整を行うこととしていた。
 これを受け、市中協議文書は、(1)国際的に活動する全ての銀行に対する最低水準、(2)グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB)に対する水準の上乗せ、(3)分母のエクスポージャーの計測方法の見直しについて提案が行われている。
 今後、BCBSは、2016年4月に追加的な定量影響度調査(QIS)を実施し、本市中協議文書へのコメントおよびQISの結果を踏まえ2016年末までに最終化を行い、2018年1月から第1の柱として実施することを予定している。
(関係資料(英文)はwww.bis.org、関係資料の一部仮訳はwww.fsa.go.jp、www.boj.or.jpから入手可能)