金融庁の「金融モニタリング有識者会議」(以下「本会議」という。)は、8月24日、第1回会合を開催した。
第1回会合に先立ち、8月22日に公表されたプレスリリースによると、本会議は、ルールとプリンシプルの最適な組合せ、担保・保証に過度に依存しない、事業をみた融資への転換等の新しいモニタリングの基本的な考え方や手法等について、外部の有識者を交えて議論、整理するために設置され、今後、新しいモニタリングの考え方を取りまとめ、金融機関等と共有を図るとともに国際的に発信する予定とされている。
会議は非公開とされ、会議後に公表される予定の議事要旨は、本稿執筆時点では公表されていないが、8月25日に公表された資料等によれば、第1回会合は越智金融担当副大臣から挨拶が行われたうえで、森金融庁長官から問題提起として以下の項目について説明が行われ、その後に意見交換が行われた模様である。
- なぜ金融モニタリングの見直しが必要か
- これまでの取組み
- 国際的な金融規制改革
- 金融行政の基本目標との整合性
- 新しい環境や課題への対応
【参考:メンバー(五十音順、敬称略)】
- 岩原 紳作 早稲田大学大学院法務研究科教授
- 翁 百合 株式会社日本総合研究所副理事長
- 関 哲夫 株式会社みずほフィナンシャルグループ取締役
- 多胡 秀人 一般社団法人地域の魅力研究所代表理事
- 田中 正明 米日カウンシル評議員会副会長
- 野村 修也 中央大学法科大学院教授
- 吉野 直行 アジア開発銀行研究所所長、慶應義塾大学名誉教授(座長)
(関係資料はwww.fsa.go.jpから入手可能)