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2016年9月15日

金融庁、「金融仲介機能のベンチマーク」を公表

金融庁は、9月15日、「金融仲介機能のベンチマーク」(以下「ベンチマーク」という。)を公表した。  ベンチマークは、金融機関が、自身の経営理念や事業戦略等にも掲げている金融仲介の質をいっそう高めていくため、自身の取組みの進捗状況や課題等について客観的に自己評価することが重要であるとの考えのもと、「金融仲介の改善に向けた検討会議」での議論も踏まえ、金融機関における金融仲介機能の発揮状況を客観的に評価できる多様な指標として策定された。  ベンチマークは全ての金融機関が金融仲介の取組みの進捗状況や課題等を客観的に評価するために活用可能な「共通ベンチマーク」と、各金融機関が自身の事業戦略やビジネスモデル等を踏まえて選択できる「選択ベンチマーク」で構成されているが、金融庁は、これらに加え、より相応しい独自の指標があればその指標の活用も歓迎するとしている。  また、金融庁は、ベンチマークの活用方法として、(1)自己点検・評価、(2)自主的開示および(3)監督当局との対話を示したうえで、金融機関に対し、ベンチマークの趣旨や目的をよく理解し、企業の価値向上等に資する金融仲介の取組みの実績を着実に上げていくことを期待するとしている。 (関係資料はwww.fsa.go.jpから入手可能)