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2017年4月11日

金融安定理事会(FSB)、市中協議文書「G20金融規制改革の実施後の影響の評価のための枠組み案」を公表

 金融安定理事会(FSB)は、4月11日、市中協議文書「G20金融規制改革の実施後の影響の評価のための枠組み案」(原題:Proposed Framework for Post-Implementation Evaluation of the Effects of the G20 Financial Regulatory Reforms)(以下「市中協議文書」という。)を公表し、5月11日を期限としてパブリックコメントに付した。

 FSBは、G20金融規制改革の実施後の影響の評価のための構造的な枠組みを策定するための作業を進めている。市中協議文書では、影響評価分析の目的と対象、概念(便益とコストの測定など)、アプローチ(影響評価ツールなど)、当局の責任等が提案されている。主な内容は以下のとおり。

  • 影響評価分析の目的:本枠組みは、FSBや基準設定主体(SSBs)が影響評価を行う際の指針を提示するもので、G20金融規制改革が意図していた成果を達成できているか等を分析する際に活用することを意図している。
  • 影響評価分析の対象:原則として、実施が完了・進捗している規制が対象となる。
  • 影響評価プロセスの透明性:影響評価作業の透明性と説明責任の観点から、分析の結果に対してパブリックコメントを募ることが期待される。
  • 枠組みの改定プロセス:本枠組みは経験を積むことにより改善させていく。FSBはSSBsや他のステークホルダーと協働してこの作業に取り組む。

(関係資料(英文)はwww.fsb.orgから入手可能)