政府は、12月8日、新しい経済政策パッケージを閣議決定した。新しい経済政策パッケージは人づくり革命と生産性革命を車の両論として、2020年に向けて少子高齢化に立ち向かうための具体的な政策パッケージをとりまとめたものとされている。
このうち、「第3章 生産性革命」に示された金融分野に関わりの深い項目の概要は以下のとおり。
1.中小企業・小規模事業者等の生産性革命
- 中小企業等を支援する機関の機能強化として、金融機関による金融仲介機能の適切な発揮を促すための、金融仲介の発揮状況を表す客観的な指標群(KPI)を2018年夏までに策定・公表
2.企業の収益性向上・投資促進による生産性革命
- コーポレートガバナンス・コードの必要な見直し等を通じたコーポレート・ガバナンス改革
3.Society 5.0の社会実装と破壊的イノベーションによる生産性革命
- 規制の「サンドボックス」の制度化
- 金融商取引関連法制について、イノベーションの促進と利用者保護のバランスをとりつつ、現在の業態別の法体系を機能別・横断的なものにするための検討
- 利用者利便の向上や企業の成長力強化、キャッシュレス社会の実現に向けて、FinTechの活用を促進するための方策の検討
- 法人設立手続オンライン・ワンストップの具体策と工程を今年度末までに検討
(関係資料はwww.cao.go.jpから入手可能)