全銀協は、銀行界全体のCSR活動の推進役としての機能を担っています。例えば、金融経済教育の推進のための各種プログラム・教材の提供、環境問題に関する行動計画の策定などを通じて、銀行界全体のCSR活動を推進しています。

金融経済教育活動

 全銀協は、金融リテラシー(お金に関する知識と、それを生活に活かしていく力)を広く一般の方に身につけていただくために、冊子や動画等の教材を作成しています。これらはすべて無料で利用することができます。このほか全国各地への講師派遣、金融リテラシーを身につけるのに役立つコンテンツや教育関係者に向けた金融経済教育の実践例等のウェブサイトでの情報提供など、さまざまな活動を行っています。

ユニバーサルデザイン・バリアフリー推進活動

 銀行は、あらゆるお客さまが来店しやすく、利用しやすい銀行を目指して工夫を凝らしています。全銀協は、各行の「障がい者向け相談窓口」をウェブサイトで一覧にして公開するなど、銀行の活動を支援しています。また、耳の不自由な方などが、銀行店頭で希望される取引や手続を円滑に伝えるための「コミュニケーション支援用絵記号デザイン」やバリアフリーに関する銀行職員の理解促進のための「銀行におけるバリアフリーハンドブック」を作成しています。

 そのほか、高齢化の進展とともに重要課題となっている認知症の方への対応について、銀行職員が認知症に対する正しい知識と適切な対応の仕方を身につけるための「認知症サポーター養成講座」などを実施しています。

環境問題への対応

 全銀協は銀行界としての環境問題への取組みの一環として、電力使用量の削減目標や環境配慮型用紙の購入率、紙のリサイクル率の目標を設定し、銀行に積極的な取組みを働きかけています。

 また、銀行の環境活動を銀行別・テーマ別に見られる「全国銀行ecoマップ」をウェブサイトで公開しているほか、環境問題の重要性に対する認識を共有することを目的として、小学生向けの壁新聞コンクールの実施や教材提供を通じた啓発活動を行っています。