金融EDIシステム「ZEDI」のご案内 [651 KB]
(最終更新日:2023年10月25日)
(最終更新日:2023年10月25日)
ZEDI(全銀EDIシステム)とは、支払企業から受取企業に総合振込 ※1 を行うときに、支払通知番号・請求書番号など、さまざまなEDI情報 ※2 の添付を可能とするシステムです。ZEDIの導入によって、総合振込に添付された請求データを相手先の企業に連携することが可能となります。
受発注・請求から決済までをデジタル化し一気通貫でデータ連携することで、バックオフィス業務の自動化・効率化が進み、人手不足の解消と生産性の向上が可能となるほか、経営状態(資金繰り)の見える化にも繋がります。
ZEDI対応の会計ソフトをご利用いただくことで、バックオフィスの業務の効率化・生産性向上を実現できます。詳細は以下をご覧ください。
※1 総合振込とは、多数の振込を一括して実行できるサービス。
※2 EDIとは、「Electronic Data Interchange」の略称で、日本語では「電子データ交換」と訳されます。受発注に関して、支払企業から受取企業に伝達する電子的なメッセージとお考えいただくとわかりやすいです。交換されるデータは、受発注、出荷、請求、支払いなど、企業間での各種取引情報を想定しています。
金融EDIシステム「ZEDI」のご案内 [651 KB]
ZEDIは2018年12月25日に稼動を開始しました。ZEDIによって、企業間の振込電文について、固定長形式 ※3 から国際標準であるXML形式 ※4 (ISO20022 ※5 )へ移行し、EDI情報を拡充できます。
これまで総合振込の際に送信できるEDI情報は、固定長形式で20桁までと制限されていました。ZEDIの稼動開始により、総合振込のデータ形式が固定長形式からXML形式に変わり、多くの情報を自由に設定することができるようになりました。
たとえば、XML形式のEDI情報欄には、支払通知番号や請求書番号など、商取引に関する情報(商流情報)を添付可能となります。これにより受取企業側での売掛金の消込作業が効率化されるなど、事務負担の軽減が期待されます。
※3 固定長形式とは、電文の長さや情報量が予め定められた電文形式。データ処理が容易という利点がある一方、格納できるデータフォーマットや格納できるデータ量が制限されるなどで不便でした。
※4 XML形式とは、電文の長さ等を柔軟に設計・変更することが可能な電文形式です。EDI情報にタグ等を付すことにより、EDI情報の意味づけが可能となります。なお、XMLとは「Extensible Markup Language」の略称で、日本語では「拡張可能なマークアップ言語」と訳されます。マークアップ言語として有名なものとしてHTML(Hyper Text Markup Languageの略称)があります。
※5 ISO20022とは、金融通信メッセージの国際規格であり、主にXML形式でデータを格納します。これにより、XML形式のメリットである電文の長さ等を柔軟に設計・変更することが可能です。
受取企業は、請求書など商流情報と結びついた入金情報を取得できるため、消込作業の効率化等につながります。
支払企業は、受取企業からの支払いに関する問合せが減り、照会対応事務が軽減します。
本システムについては、金融庁 金融審議会「決済業務等の高度化に関するワーキング・グループ」報告(2015年12月公表)、「成長戦略フォローアップ」(2019年6月閣議決定)等でも提言がされており、金融庁の決済高度化官民推進会議でフォローアップを受けております。
また、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2023改訂版」(2023年6月閣議決定)やデジタル庁「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(2023年6月公表)において、請求・決済分野における企業間取引のデータ連携を可能とするためのデータ標準化や会計ソフト等の開発・普及を促進する政府方針が掲げられており、官と民が一体となって取り組んでいます。