Q. 学生も口座があればクレジットカードを持てるのでしょうか?

<私、悩んでいます>

「現在高校3年です。部活ででまとめ買いをしたときや、普段の買い物などでクレジットカードがあると便利なのにと、たびたび思っています。実際、何歳になったら持てるのでしょうか?  また、そのとき条件のようなものはあるのでしょうか?(女性/18歳)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 18歳から作ることができるが高校生は不可
  • デビットカードなら15歳から0K
  • 学生のうちから計画的な使用を心掛けよう
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18歳は持てる? 持てない?

クレジットカードは年齢で区切れば、一部カード会社を除き、おおむね18歳から作ることができます。しかし、18歳であっても高校生であれば作ることはできません。厳密に言えば、高校を卒業している、あるいは中学を卒業後、もしくは高校を中退して働いているというケースの18歳はクレジットカードが原則、持てるということになります。
ただし、未成年の場合、つまり18歳と19歳に関しては親権者の同意が必要となります。(成年年齢の引き下げ後(2022年4月1日以降)は、18歳以上であれば親の同意は不要です)

高校生はクレジットカードを持てない代わりに、デビットカードを持つことができます。多くは無審査で、15歳(一部を除き、中学生は不可)から持つことが可能なデビットカードは、使用した時点で即、自分の預金口座からその金額が引き落とされます。口座の残高が足りなくても使用できるクレジットカードとの大きな違いです。

使い勝手のいい「家族カード」には注意も必要

改めてクレジットカードの利点を整理してみると、手元に現金がなくても支払いをすることができるということ(あくまで返済できる範囲)。さらには一括返済の他、リボルビング払い等の分割返済も可能。ネットや海外で利用できるのも大きな利点です。金融機関のキャッシュカードや電子マネー、ポイントカードなどとの一体型の他、「○○ペイ(pay)」と呼ばれるモバイル決済も、クレジットカード払いが可能ですから、利便性がより広がっていることは間違いありません。

学生(大学生、専門学生など)がクレジットカードを持つ場合、安全なのは家族カードでしょう。親の持つカードと同等のサービス、特典を受けられますし、支払いはカード会員の親になります。しかし、その利便性は同時に、無計画に使ってしまうというリスクも合わせ持ちます。社会人になってカード破綻などにならないよう、学生のうちから計画的に使う習慣を身につけることが重要です。