12月1日(月)実施

相模原市立旭中学校 2時間目

 2時間目は、生活設計・マネープランゲームの振り返りから、個人の経済活動と世の中はどのように関係し合っているのかを考える授業が実施されました。

 前半は、生活設計・マネープランゲームの40歳代の人生を体験し、貯蓄・思い出ポイントを計算して、人生の振り返りを行いました。
 振り返りのポイントとして、「お金と思い出のバランス」、「どのような時に迷ったか」、「うまくいった時、いかなかった時のきっかけ」の3つが宇佐美先生から提示されました。3つのポイントをふまえ、「思い出を増やすためにお金を使いすぎた」、「借金がある時に車を買うかどうか迷った」、「保険に入らなかったのに、アクシデントが続いて支出が増えた」という発表がありました。

 後半は、全てのカード内容を確認しながら、個人の経済活動と社会全体の経済がどのように関係しているのかを考えていきました。
 ワークシートの枠内に、カード内容を分類して記入をした後、代表者に黒板に書き出してもらいました。
 書き出された内容をもとに先生は、「経済が個人に影響を与えるもの」に着目させました。うまくいくきっかけとなるものには、「収入が増える」、「アクシデント支出を保険で補てんすることができた」、うまくいかないきっかけとなるものには、「株価急落」や「収入がダウンする」がありました。
 次に、うまくいった場合、うまくいかなかった場合に個人はどんな選択をしていくのかを考えました。そして、その選択が経済に与える影響についても考えていきます。
 図に書き込みをしていくうちに、左側が「うまくいった場合=好景気」で、右側が「うまくいかなかった場合=不景気」ということが分かり、好景気の場合はお金が循環し、税金が増えるから国のお金が増える、不景気の場合は収入減や借金でお金を使わなくなるので、モノが売れなくなってしまうなど、個人の選択や行動が経済に与える影響を理解することができました。

 先生からは、現在の日本は図の右側「不景気」の状態にあること、この状態で税金を10%に引き上げてしまうと経済活動全体に影響が出る可能性があること、この状態から脱却するために何をするべきなのか国は考えているところだということなど、普段生徒が目にしているニュースの内容と結びつけ、授業のまとめとしました。