11月13日(金)実施

岡山県立勝山高等学校2年生レポート1時間目

 家庭総合、「消費者として自立する」ために必要なことを学習する全5時間の授業が行われました。
 1時間目は、生徒たちの生活にも身近な「買い物」を通して、消費行動・販売方法について理解する授業です。

 はじめに、先生から「買い物で失敗した経験がありますか」という質問に、生徒からは「高性能な携帯電話を買ったが使いこなせない」「友達に誘われてつい外食に付き合ってしまう」など、主に無駄遣いの経験に関する回答がありました。
 先生から「みなさんの中には、あと1年数ヶ月後には進学や就職などで家を離れて一人暮らしをする人もいると思います。買い物など自分の判断で決めなくていけないこともあります。買い物をするときに何を買えばよいかを判断する決め手について考えていきましょう」と話がありました。

 まず、教科書を使って「消費者」について考えていきました。物やサービスに対し、お金を支払って利用している人が「消費者」であることが説明され、生徒たちも自分たちが消費者であること理解しました。経済の発展に伴い、様々な物やサービスが増えていく中で、消費者が物やサービスの提供を受ける「販売方法」も多様化していることが伝えられました。
 販売方法は大きく「店舗販売」「無店舗販売」に分けられ、それぞれの特徴や具体的にどんなものがあるかを考えてワークシートに記入していくよう指示がありました。「店舗販売」はスーパーやコンビニエンスストア、「無店舗販売」は新聞配達や自動販売機など生徒たちの回答を受けて、先生からそれぞれの販売方法の定義が説明されました。
 そして、「無店舗販売」に分類される「訪問販売」には、「問題商法」と呼ばれ「欲しくないのに買わされてしまう」販売方法があるので注意が必要であることが伝えられました。
 また「ローン&クレジットのABC」p40を使い、ネットショッピングをする際にはインターネットのセキュリティや支払いに注意が必要であると説明がありました。問題商法などにより買う意思がない物やサービスの購入を強要された場合に消費者は「消費者契約法」により契約を無効にしたり、契約を解除したりできることが伝えられました。

 生徒たちは、買い物のトラブルに巻き込まれないよう、購入の前に商品について正しく理解して自身で判断する必要があること、また、もし問題商法の被害にあった場合の解決法について理解しました。

 次時は、支払い方法の多様化について学習していくことが伝えられ、授業は終了しました。