「住宅ローンの借り換え」とは、現在の残高分をより金利の低い住宅ローンで新たに借り入れ、それまでの住宅ローンを完済してしまうことです。負担増になった住宅ローンの代表的な軽減策と言えるでしょう。
その効果の目安ですが、一般には「ローン残高が1,000万円以上、返済期間が残り10年以上、そして借り換えるローンとの金利差が1%以上」と言われていますが、実際はもっと条件が下がっても効果はあるようです。
ただし、借り換えは新たに住宅ローンを組むため、保証料や登録免許税、司法書士手数料、印紙代などの諸費用が発生します。一般的なその費用額は50万~70万円といったところ。
たとえば、返済期間が残り20年として、ローンの支払いが月1万円軽減できれば、総額240万円が減額(金利変動など考慮せず)されることになるので、諸経費を差し引いても、軽減効果は十分あったことになります。
しかし、諸費用を支払って貯蓄が大きく減ってしまう、あるいは教育費を取り崩してそれに充てるというのであれば、逆に家計リスクとなってしまいます。
また、借り換えによって返済期間も延長できれば、さらに支払額を下げることができますが、一部の金融機関を除いて延長はできません。ともあれ、金融機関で十分試算した上で、利用するかどうかを決めることが賢明でしょう。