Q. レジャー費用が足りず、ついローンを利用してしまいます

<私、悩んでいます>

「応援している地元のサッカーチームがあり、その観戦費用が足りず、たびたびローンを利用してしまいます。チケット代に加え、他県の試合の場合、その交通費や宿泊費が加わると、かなりの額になってしまいます。今のところ、ローンの返済が滞ったことはないのですが、貯蓄もできません。どうすればいいでしょうか?(26歳/男性)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 「足りないから借りる」という安易な発想は十分に注意したい
  • 毎月の支出を把握し、収入内できっちりと予算決めよう
  • 不定期に発生する場合、事前にその分は積み立てておく
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決めた予算の枠内で楽しむ工夫が大事

レジャーや趣味を楽しむことは、日々の生活を豊かにする大事な要素ですが、それで家計赤字が続いては意味がありません。「お金が足りないから」と安易にローンを利用することは、家計にとって大きなリスクなのです。したがって、ローンに頼らずレジャーや趣味を楽しむことを最優先に考えるべきでしょう。そのためには計画的な家計管理が重要なポイントとなります。

家計管理で、最初にすべきことは家計収支の把握です。家賃や食費、通信費、水道光熱費など、毎月どのような費目にいくら支出しているか、数ヵ月チェックすればおおよその金額がわかります。次に、それをもとに予算を立てます。
ここで大事なのは、収入からまず貯蓄分を差し引いて、残りで予算取りをするということ。たとえば、給与の手取額が15万円で、貯蓄を毎月3万円と決めたら、残りの12万円で、生活費の予算を決めていくわけです。結果、レジャー費として毎月1万円しか使えないとなれば、その枠内でどう楽しむかを工夫すべきでしょう。あくまでも予算を守ることが、ローンに頼らない家計につながります。

ボーナスこそ無計画には使わない

また、レジャー費はボーナスから捻出という人も、事前にしっかり予算を組んでおくことが大切です。ボーナス=臨時収入とイメージしがちですが、だからこそ、無計画に使わず、貯蓄分も確保しながら有意義に使うことが大事なのです。

旅行やシーズンスポーツなど、不定期に発生するという点もレジャー費ならではの特徴です。したがって、貯蓄とは別に毎月、レジャー用の積立をするという方法もいいでしょう。使う時期が1年以内と近いのであれば、流動性のある普通預金貯蓄預金で貯めていくのが便利です。