教えて!くらしと銀行
お金について役立つ読み物を集めました。
金融商品によって金利と適用条件はさまざまで、結果として運用利益は異なります。金利には単利と複利という種類がありますが、それぞれお金の増え方にどのように差がつくのでしょうか。
単利は当初預け入れた元本に対してのみ利息がつきます。運用期間で算出された利息を1年当たりに直し、元本で割った数値のことを「利回り」といいますが、複利の場合は、得られた利息を元本に加えて運用するため、同じ金利の場合には単利よりも利回りは高くなります。まずは、単利について計算式を確認しましょう。
元利合計=元金×(1+年利率/100×預入期間)
なお、単利と複利だけではなく、利息が付く運用金額(付利単位)、利息がつく口座残高(付利最低残高)など、金融商品ごとの条件も考慮に入れておく必要があります。
複利とは、一定期間ごとに支払われる利息を元金に組み入れて計算する方式です。次は1年複利の場合の計算式ですが、半年複利や一ヶ月複利などについても計算式の「利率」と「年数」を置き換えてみてください。
元利合計=元金×(1+年利率/100)年数
利率の違いによる増え方の違い
短期間の運用前提の金融商品の場合は、あまり大きな差になりません。しかし運用期間が長くなると「単利」と「複利」では、利息収入の合計額の差も大きくなります。
利息の元本組入れ期間による増え方の違い
同じ複利運用の金融商品でも、利息を元金に組み入れる期間の違いで利息収入の合計額に差が出ます。たとえば1年複利よりも半年複利の方が、増え方も早くなります。