知っておきたい「変額個人年金保険」のリスク

老後の年金作りとして「変額個人年金保険」が注目されています。「変額個人年金保険」は年金保険に投資信託を組み込んで運用するタイプの商品で、運用実績に応じて将来受取る年金が決まります。事前に契約内容をしっかり読み、どのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。

投資信託を組み込んだ保険商品

「変額個人年金保険」は、払い込んだ保険料の運用実績で、将来受け取る年金額や解約返戻金などが変動(増減)します。いわば投資信託と年金保険がひとつになった商品です。運用実績によっては将来のインフレに対応できる可能性や、相続時に生命保険の非課税枠を活用できるなどの特徴があります。

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年金受取額が払込保険料を下回ることも!

「変額個人年金保険」は、運用実績によっては年金受取額が払込保険料を下回る可能性がある場合があり、運用後の元本保証がある商品とない商品もあります。
さらに注意しなければならないのが解約返戻金です。中長期の運用を前提とするため、運用期間中の中途解約には高い解約金がかかることがあります。このため場合によっては解約返戻金が元本割れする可能性があります。多くの商品には解約返戻金の最低保証はありません。

また、運用と保険の両方に手数料がかかるため一般的な投資信託と比べて手数料が高めに設定されていること、外貨で運用するものでは支払時と受取時の為替の変動によって損失が出る可能性などがあります。事前に契約内容をしっかり読み、どのようなリスクがあるのかをきちんと把握しておくことが重要です。