Q. 出産を機に妻が退職。収入が半減してしまいました!!

<私、悩んでいます>

「出産前は夫婦とも正社員でした。出産を機に、妻は子育てに専念したいと退職。
その結果、収入は半減し、気が付けば毎月の赤字は5万円に。子どもが生まれてちょうど1年。何とかボーナスで穴埋めしている状況です。どう家計を見直せばいいでしょうか?(男性/28歳)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 赤字だからと焦らず、家計の見直しの好機と考えてみる
  • 固定費の削減で効率のいい家計改善を目指そう
  • 貯蓄は目標額を決めて計画的に積み立てる。天引きタイプがおすすめ
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固定費は支出削減効果の高い費目

出産を機に妻が退職して、収入が大幅にダウンしてしまう。こういったケースは、家計的にどうしてもきびしく、当初はボーナスも含めて赤字を出さない程度に家計がやりくりできれば、それでいいでしょう。ですが、いつまでもボーナス依存ではリスクがあります。そこでこの苦しい時期を、家計を見直すいい機会ととらえてください。

なぜ、赤字になってしまうのか。理由は明解です。共働き時代と近いレベルの生活をしてしまうからです。したがって、現時点の収入に見合った生活費まで、支出を削ることが有効な解決策となります。

ただ、そうは言っても、実際に行うのは容易ではありません。そこで、効率的な家計の見直しを目指しましょう。キーワードは「固定費(固定支出)」。ローンや家賃、保険料など、毎月定額となる支出=固定費は、家計の中で支出削減効果が高い費目です。食費であれば、毎回抑える工夫が必要ですが、固定費なら一度下げてしまえば、あとはずっと下がったままとなるからです。

赤字を脱却したら、目標額を計画的に貯める

具体的な見直しですが、保険であれば、保障や過大な死亡保障や入院給付、あまり必要性のない特約などがあれば減額や解約などして、保険料を減らす工夫を。通信費も、スマホの料金プランの変更や、プロバイダー、有料テレビなどの料金を見直すことができれば、効果的です。

少しずつでも、家計から貯蓄できるようになってきたら、貯蓄目標を立てましょう。教育費やマイホーム資金の目標額を設定します。そして、それに合わせて、給与天引きタイプしてくれる財形貯蓄や、普通預金からの振替が可能な積立定期預金を始めるのが効率的。給与や通帳から「先取り」されることで、残った資金で生活費をやりくりする習慣ができやすくなります。