Q. 結婚資金はどのくらい必要なのでしょうか?

<私、悩んでいます>

「1、2年以内に結婚を考えているのですが、悩んでいることがあります。それは結婚費用です。2人の貯蓄を合わせても120万円ほど。一生に一度のことだと思っているので、あまり質素というのも寂しい気がしますが、この予算で結婚式と新婚旅行は可能なのでしょうか。また、今後貯めるとすれば、どのくらいを目標にすればいいでしょうか?(27歳/男性)」

ファイナンシャル・プランナーからのアドバイス

  • 結婚資金、2人で200万円がひとつの目安
  • 自分たちのできる範囲で予算を組むことが大切
  • これを機会に目標額を積み立てる習慣を付けよう
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結納・婚約から新婚旅行まで、費用の平均は469万円!!

まず、費用の平均値を見てみましょう。「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020」(リクルートマーケティングパートナーズ)によると、結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用の総額は、全国平均で469万円。その内訳は、結納式・両家の顔合わせが29万円、婚約・結婚指輪(2人分)が61万円、挙式・披露宴が362万円、新婚旅行(お土産代含む)が77万円となっています(※)。

金額の大きさに驚く人もいるでしょうが、実は親族や挙式・披露宴の招待客からのご祝儀で、かかる費用の3分の2程度はカバーできるのが一般的。であれば、自分たちが準備する資金は150万円ほど。その他、費用も想定して200万円程度を目標として貯めてはどうでしょう。

具体的な資金準備ですが、現時点で貯蓄が120万円あるのであれば、不足額はあと80万円。とは言え、結婚式と新婚旅行で資金が底をついては困ります。新生活をスタートするに当たり、引っ越しや家電購入などの資金も必要になってきます。少なくとも50万円、できれば100万円はそこに上乗せしたいところです。

(※)千円単位は四捨五入。総額は内訳となる各費目の平均値に実施、購入者の割合を乗じて平均値を算出。なお、結納・会場費および両家の顔合わせ・会場費については実施した人の、その他の項目については費用の発生した人の平均金額であり、各項目の平均金額の合計は、「結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用の総額」とは一致しない 。

金額よりも目標に向けて貯める習慣づくりが大切

しかし、これらの数値はあくまでも平均値から割り出したもの。このとおりに行わなければ挙式も新婚旅行も実現できないというわけではありません。もっとも大事なことは、自分たちが準備できる範囲で計画することです。挙式や披露宴も、探せばリーズナブルな予算でできるはず。当事者同士で話し合い、納得のいくかたちで行いましょう。

また、どういう予算になるにせよ、今後のライフプランを考えて貯蓄に励むことはとても重要です。結婚後も人生のイベントは目白押し。お金が必要な時期はいくらでもあります。目標額を決め、積立定期預金などで計画的に貯蓄していく習慣をぜひ付けてください。