確定拠出年金は国が支援する、積み立てによる老後資金づくりの制度です。勤務先の企業が従業員のために積み立てる「企業型」と、自分で資金を積み立てる「個人型(愛称「iDeCo[イデコ]」)」があります。以前は個人型を利用できる人は自営業者などに限られていましたが、2017年から、公務員、勤務先に企業年金のある会社員、そして専業主婦も新たに利用可能となりました。
iDeCoを利用するにはまず、自身で金融機関を選択し、専用の口座を開設します。掛け金は月額5,000円から1,000円単位で設定でき、専業主婦の場合は上限2万3,000円。また、掛け金とは別に口座管理手数料、加入時の初期費用、受取時の手数料や、運用商品によっては運用期間中に信託報酬等のコストが発生し、その金額は金融機関によって異なります。運用の仕方によっては、利益よりもコストの方が大きくなってしまう可能性があるので注意しましよう。
実際の運用は、各金融機関がそれぞれに用意している運用商品から選びます。元本が確保される定期預金や個人年金保険のような商品もありますので、リスクを取りたくなければ、そういった商品の選択も可能です。