老後資金づくりを20代から始めることは、確かに早いと言えるでしょう。老後資金は人生三大資金のひとつですが、一般には教育資金や住宅資金への準備が優先されるからです。特に結婚を予定し、また、子どもを育て、家を購入するライフプランの可能性があるのであれば、それらの準備が先になるでしょう。それよりも後になる老後について、限られた収入の中からより多くの資金を捻出することは得策とは言えません。
では、20代から確定拠出年金(DC)を始めることに意味はないかと言えば、決してそうではありません。老後資金に限らず、ライフプランに係わる資金の準備で重要なのは、いわばバランス。教育資金や住宅資金づくりの負担にならない程度に、少額にとどめておくことが可能なら、老後資金を早い時期から始めることは有利と言えます。さらに、確定拠出年金を通して投資経験を積むことも無駄にはなりません。
確定拠出年金の利点はまだあります。それはさまざまな税金の優遇による節税効果です。とくに注目したいのが、掛け金が全額、所得控除されるという点です。例えば、毎月2万円を拠出すると年間で240,000円。それが課税所得から控除されます。所得税と住民税の合計税率を20%(復興特別所得税は除く)とすると、おおよそ年間で48,000円の節税効果を生みます。
税金が免除されるのですから、これは、その年に同額の利益を得たのと結果的には同じ。そしてこのことは、いつ始めても確実に得られる大きなメリットなのです。