銀行の健全性は自己資本比率でチェック

自己資本とは返済する必要のない資金のことです。自己資本比率とは総資産のうち、万が一の場合に貸倒れの可能性がある資産に対して、資本金など自己資本がどれくらいあるかを示す指標のことです。

自己資本比率が減る理由は?

多額の貸出金の回収ができないというような場合には、自己資本を取り崩して処理をする可能性があります。
損失に対して、その期の利益ではカバーできない場合、自己資本を減らして対応することもあります。
そういった場合に自己資本比率は減ってしまいます。

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自己資本比率が減ると早期に是正されます

銀行経営の健全性を促すため、自己資本比率という客観的な基準を用いて、その水準に応じて金融庁が必要な是正措置を発動します。

海外に営業拠点を持つ銀行に対しては、その健全性を確保するための国際的な統一ルールに応じた自己資本比率を求める「自己資本比率規制」が導入されています。
また、海外に営業拠点を持たない銀行の場合、わが国では、4%以上の自己資本比率が求められています。