ネットショッピング詐欺

手口のポイント

  • 人気商品を割引販売で集客
  • 有名ショッピングサイトと本物そっくりのサイトで信用させる
  • 代金前払いで商品を送らない、または別の商品が届く

対策のポイント

  • 見た目、日本語、フォントなどが不自然なサイトには要注意
  • 運営情報から、販売会社や連絡先の記載内容を確認する
  • 代金支払いはクレジットカード、代金引換も可能かどうか確認する
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手口の例

便利なネットショッピングの落とし穴

インターネットショップにて商品を注文し、指定の銀行口座に代金を振り込んだのに商品が届かず、業者と連絡も取れないといった詐欺が発生しています。

例えば、「他のショップより安いので注文したが商品が届かない」、「他のサイトでは売っていない人気商品なので注文したが届かない」といったケースや、模倣品・全く別の商品が送られてきたといった詐欺被害が発生しています。より悪質なケースでは「時計を注文したのにスーツケースが届いた」という具合に手違いを装い、交換の連絡をしているうちに連絡が取れなくなることもあるようです。

さらに、本物そっくりなコピーサイトにだまされてしまうケースもあり、「見たことのある有名サイトだから大丈夫」といった先入観から、少々の怪しさを感じても入金してしまい、被害に遭うケースが発生しています。

事例

PIO-NETに寄せられた相談件数の推移 

年度 通信販売の相談件数
2021年度 326,544件
2022年度 365,464件

相談件数は2023年3月31日現在(郵便等の通信販売も含まれています)

※PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)は、国民生活センターと全国の消費生活センターをネットワークで結び、消費者から消費生活センターに寄せられる消費生活に関する苦情相談情報(消費生活相談情報)の収集を行う。

※国民生活センターウェブサイト:『相談事例』のうち「消費生活相談データベース(PIO-NETより)」の「通信販売」より

注意すべきポイント

支払方法が銀行振込のみの場合

  • 代金の支払方法に銀行振込以外の選択肢がない場合、詐欺の手口として振込で前払いさせられる事例が多いので注意が必要です。
  • 時には「クレジットカードや代金引換も利用可能」と表記しておきながら、実際に決済手続きに進むと「システムの故障」などとして結局は振込しか選択できないというケースもあります。

 

販売会社の連絡先の記載がない場合

  • 販売会社の住所や電話番号などの連絡先を確認し、記載がない場合は注意が必要です。
  • 振込先の口座名義が企業名ではなく個人名で、ウェブサイトの会社概要に表示された代表者等とは関係のない名前である場合もご注意ください。振込先として外国人の個人名義の口座が悪用される事例も多く発生しています。

 

日本語として不自然な場合

  • 海外の詐欺グループが機械的に日本語の翻訳をし、偽のショッピングサイトを作っている場合もあります。キャンセルや返品方法の説明などがおかしな文章になっている場合はご注意ください。
  • 偽のショッピングサイトは年々巧妙になってきています。「怪しい」と思ったら、ウェブサイトに記載されている連絡先に問い合わせてみてください。その際、電話番号が記載されていなかったり、記載されていても全く繋がらなかったり、別の会社の番号である等の場合は注意してください。

 

犯罪に遭ってしまった場合の連絡先

あやしいと感じたら…

  • 最寄りの警察、消費生活相談窓口に相談する

被害に遭ってしまったら…

  • 警察へただちに連絡する
  • クレジットカード決済ならカード会社へ連絡する
  • 銀行振り込みなら警察に相談し、取引銀行へ連絡する

家族で防ごう!金融犯罪(ネットショッピング詐欺編)

ブランド品を安値で販売するネットショップで、靴を購入した息子。日が経っても商品が手許に届かず、不審に思ってネットショップに再度アクセスすると閉­鎖されており、お金を騙しとられてしまいます。