還付金詐欺

手口のポイント

  • 市区町村や年金事務所の職員などを装って電話してくる
  • 「還付金を返す」と言葉巧みにATMへ足を運ばせ、お金を振り込ませる

対策のポイント

  • ATMでは還付金を受け取れないことを認識しておく
  • 「還付金があるのでATMへ」と言われたら、家族、身近な人、警察に相談する
  • ATM利用限度額を低く設定しておく
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手口の例

犯人は、市区町村や年金事務所などの職員を装って「医療費の過払い分」「年金の未払い分」などを「還付します」と、電話をかけてきます。「携帯電話とキャッシュカードを持って、ATMコーナーで今すぐ手続をしないと無効になります」と金融機関の無人ATMやコンビニエンスストアのATMに誘い出し、無人ATMから携帯電話で連絡するように伝えて来ます。犯人は、電話でATMの操作を指示し、被害者に還付金を「受け取る」手続と誤解させて「振り込み」をさせます。

事例

還付金詐欺による預金等の振込認知件数・被害総額

期間 件数 金額
2016年 3,682件 42億6,023万円
2017年 3,129件 35億8,543万円
2018年 1,904件 22億5,112万円
2019年 2,375件 30億1,036万円
2020年 1,804件 24億9,151万円
2021年 4,004件 45億1,843万円
2022年 4,679件 53億7,180万円

警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等について(令和4年1月~12月)」のうち「還付金詐欺」より

犯罪の防止策

ATMで還付金を返還することは絶対にない

  • 市区町村などの自治体や年金事務所が、医療費や保険料などを還付するためにATMの操作をお願いすることはありません。
  • ATMにはキャッシュカードを使って還付金などのお金を受け取る機能はありません。

「携帯電話を持ってATMへ」と言われたら詐欺

  • 「還付金があるのでATMに行ってください」という電話がかかってきたら、家族や警察に相談しましょう。
  • 銀行のATMでは、職員が携帯電話を使用されている利用者にはお声掛けをしています。そのため、無人ATMを指定されることが多く、そのように言われた段階で気づくようにしておきましょう。

万一に備えATMの利用限度額を低く設定しておく

  • 普段、高額の振り込みを行うことがない方は、被害を拡大させないため、ATMによる1日あたりの利用限度額をあらかじめ低く設定しておくことも検討してください。

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