- 空き巣、スリなどでキャッシュカードを盗み、預金を引き出す
- セーフティボックスなどに保管しているカードを一時的に持ち出し、スキミングによりキャッシュカードを偽造する(セーフティボックスの暗証番号を盗み見る)
手口の例
ご用心!キャッシュカード等の盗難被害
キャッシュカードの盗難被害としては、空き巣が自宅に入り、通帳・印鑑・キャッシュカード等を盗む手口、電車内や駅のホームで居眠りしている間に、カバンや財布ごとキャッシュカード等を盗む手口、さらにはスリや車上荒らしなど様々な手口があります。どのような場面でも犯人に狙われているかもしれない、と考えた方が良いでしょう。
キャッシュカード等と一緒に自動車免許証などを盗み、個人情報(生年月日、電話番号など)から暗証番号を察知し、ATMから預金が引出される事例も発生しています。また、盗んだキャッシュカードの名義人である被害者に対して、銀行職員や警察官などを装って暗証暗号を聞き出すケースも発生しています。
盗難だけではない!スキミングによる被害も増加
キャッシュカードの被害は盗難され不正利用されるものだけではありません。キャッシュカードの磁気データ等を盗み取るスキミングにより、キャッシュカードを偽造し、預金が不正に引き出される犯罪も発生しています。ATMをご利用の際には、ATM周辺(特にカード挿入口)の不審な機器にご注意ください。
また、ゴルフ場やスーパー銭湯等で貴重品を預けるセーフティボックスなどを利用する際にも、ご注意ください。暗証番号を盗み見され、セーフティボックスからキャッシュカードを取り出してスキミングされる手口があります。盗難と異なり、情報だけ盗まれ、キャッシュカードを偽造されるため、被害発覚が遅くなりがちです。被害防止のため、セーフティボックス利用時の番号は、キャッシュカードの暗証番号とは違う番号にしてください。
事例
盗難キャッシュカードによる預金等不正払戻し被害発生状況
期間 | 件数 | 金額 |
---|---|---|
2016年 | 3,939件 | 27億7,400万円 |
2017年 | 10,607件 | 74億4,400万円 |
2018年 | 13,500件 | 94億8,800万円 |
2019年 | 15,287件 | 116億2,700万円 |
2020年 | 11,267件 | 88億7,800万円 |
2021年 | 9,613件 | 76億3,500万円 |
2022年 | 10,774件 | 85億7,900万円 |
金融庁:『偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について(令和5年9月29日)』のうち「別紙2 盗難キャッシュカードによる預金等不正払戻し(被害発生状況・補償状況)」より
偽造キャッシュカードによる預金等不正払戻し被害発生状況
期間 | 件数 | 金額 |
---|---|---|
2016年 | 309件 | 1億2,100万円 |
2017年 | 397件 | 1億3,100万円 |
2018年 | 280件 | 1億2,600万円 |
2019年 | 222件 | 1億4,700万円 |
2020年 | 125件 | 7,900万円 |
2021年 | 25件 | 4,300万円 |
2021年 | 51件 | 3,900万円 |
金融庁:『偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について(令和5年9月29日)』のうち「別紙1 偽造キャッシュカードによる預金等不正払戻し(被害発生状況・補償状況)」より